― 広間 ―りくのことう?[旅人は青年の言葉>>243に、目を瞬いた。彼が先刻、ちょっと険しい顔をしていた理由が漸く飲み込める。それでもやっぱり危機感は薄かった。これだけ慕われる屋敷の主と大勢の村の若者達を村人が放置するとは思えなかったから、すぐに救助は来るだろうと思ったのだ]食料、足りますかねえ?[とはいえ、即日復旧とはいかないだろうことも、あの急流を見ていれば旅人にも予測はついたから、とりあえず心配な事を聞いてみる。実のところ、すでに腹ぺこなのだった]