─ 森 ─あ、……うわッ、すいません……ッ[落ちた木の実が目の前のヒトにも被害を及ぼしたと知るや否や、慌てて幹から離した。此方の所為だと分からなければ、意味不明の謝罪だっただろう。相手の視線が逸れた刹那>>62、再び樹に触れる。さっき強く握った辺りをさすって]……悪ィ、つい力入っちまった。ッて。あーだから悪かったってば……[もちろん治癒能力なんてものはない。ただの気休めだ。小声で宥める最中にももう一撃喰らったが、謝意が通じたのか気が済んだのか、それ以降は落ちて来なかった]