[ミハエルから返答は得られただろうか。
けれど手を伸ばすより先、扉の向こうから>>247保父の姿が見えたなら、動きを止めて目を見開いた。]
……クレム兄さん?
[幼い頃から長い間、世話に成った彼をそう呼ぶのは昔から。
"父"と呼んだ時期も過去には在ったが、やんちゃな部類の友人に揶揄されたため今に至る。保父当人が自分に父などと呼ばれた瞬間どんな表情に成ったかは、残念ながら覚えていない。
――等と一寸、過去の回想に逃げた思考を現在へ引き戻す。]
自衛団員さんに…目は付いてるの…?
村をちゃんと、見てるの。…嗚呼もう、馬鹿。
[自衛団に対する幼稚な悪態を吐き出した。**]