─回想─
[エリカを追って、駆け出した歩みはカレンの声に止まり]
……オーフェンを?
ああ……確かに、あの子は『虚』の影響を受けやすいらしいね……。
護りの陣を向けるかどうかはともかく、制御の仕方は教えてやれる。次に会ったら話しとくよ。
[軽く請け負い、飛び立つ姿を見送って。
追いついたエリカの謝罪の言葉にははあ、とため息]
なんで、謝るかね、この子は。
……アタシは、謝ってほしくてアンタの世話役買って出たんじゃないんだからね?
[冗談めいた言葉を返して。
裾を掠める手に気づいたなら、ひょい、と当たり前のよに引いて行ったやも知れず]