[目を覚まして。なんだか荷物が略奪されたような後だったり、あちらこちら痛かったりしつつ]
「ったく。弟なら弟とそうはやくいえ」
…いや、話す間もなかったし、知らなかったんだけど。というか姉さんも知らなかったでしょ?
「当たり前だ。筏の操作は誤る。勝てないと思った相手に逃げも卑劣な手段も使わない。こんなあほうが弟だなんてわかるか。いるかどうかも知らなかったのに」
[そう堂々と話す。自分を前者二つを行った姉と対面している]
「まあいい。許してやろう。私は気分がいい」
そう?…じゃあ俺の荷物返し…
「断る。正統な取り分だ」
[確かに筏追突など迷惑をかけたらその分の迷惑料を払うのは暗黙の了解なわけだが…どう考えても、ぼったくりである。何か自分とは関係ないところで苛立っている気がするわけで]