[立ち上がった方の一人とは、ボクはすれ違いざまに会釈を、向こうは気づいていなかったみたいだけど。
あれは演劇部先輩の一之瀬さんだったっけと思い出し、
生徒会副会長という立場上、いろんな生徒と接する機会は多く、たいていの人は顔と名前を覚えていた]
桐谷さん、演劇部にでも入るのかな?
[演技の練習か何かだったのかなと、考えている間にパソコン室の前についた]
マリー、ついたよ。
すでに先客がいるみたいだね。
これで誰かの悪戯でも、ひっかかたのは二人だけじゃなくなるね。
[中から人が話している声が時折漏れて聞こえてきたので、ボクはそうマリーにそう笑顔を*向けていた*]