そうかそうか、めんどくさいのか。[くつくつと喉の奥で笑う。ガブリエレにあとで教えて置こうと思っていたとかいないとか。質は確か、との言葉ににこにこと満足げに笑うと、鉱石を渡して]いーんだよ。それは俺が採ったばかりのものだしな。蛍石なんだよ、それ。割ればキレーな八面体になるんだぜ。[ちなみに、先ほどナターリエとユリアンに渡したものはカイヤナイトであったようだ。よいしょ、と布袋を持ち直した。]