―自宅前の小道―[謝罪の言葉を口にする夫へと、返す微笑みは儚げで。]…仕方ないよ。わたしだって…アナタが疑われたら、最後まで信じていられる自信…ないもの。大丈夫。ちゃんとまた、いつもの平和な暮らしに戻れるわ。じゃ、行くね。[離れゆく二人は、視線を合わせることもなく。お互い、別々の方向へ歩き出す。]