[濡れた服を着替え肘の傷は洗ってから清潔な布で拭いた。作業場へと向かう。鹿の皮を受け取ると、斜めに立てた板に打ち付ける。鋭いナイフで内側の皮下組織に残っている脂肪と肉を削ぐのだ。手袋をして、研いだばかりのナイフをゆっくりと動かす。赤く白い皮の内側が、小さく削られてぽたぽたと床に落ちた] …ね。 ミハイルは、人狼…信じてる?[作業進めながら、ぽつりと問いを置く。視線は手元に落とす侭に、神経は年上の男へと向けて]