―宿直室―
[サクラの取り乱すような声、ダミーではない、たしかにそうだなってボクは思いながら、
どちらかといえばこの中では学長のほうがそれっぽかった気もした。
なんとなく、視線は学長にちらりといったり、向こうには気づかれたかもしれない]
とりあえずっ!
[わずかに大きな声、けれども勤めて優しめの語調と声色で]
ボクたちも同じように、ゲームのキャラなんかじゃないから。
些細なことからでも、探していかないといけない、ね?
[あまりその場には似つかわしくなかったかもしれないけども、ボクは笑顔でそう告げてから、
すぐに真剣なものに]
なんで、高峰さんだったのか、探すヒントになるような気もするしね…
[考えて答えの出るようなものでもないのかもしれないけどもね?]