少しだけ……時間が、欲しい。[俯いたまま、弱みを口にするように打ち明けた。暖まる時間が、心を整理する時間が欲しかった。クロエの心は未だ、雪の中で立ち止まって震えている。それを動かす時間が欲しいと、ミリィには口にした] …また、あとで戻ってくるから。[彼女だけには押し付けられない。そう思うから、約束を同じく唇に乗せた]