[ アレクセイ>>17に染み付いたイヴァンとベルナルトの血の匂いが鼓動を速めた。 ヴィクトールは、眉根を寄せアレクセイを抱きしめる。] 僕は、お前こそ……[ 最後まで口には出来なかった。 アレクセイ、お前こそ逃げてほしいと。 無事で居て欲しいと。 足掻けば足掻く程落ちるであればいっそ、 アレクセイの手で命を断って欲しいと。] 話があると言ったね。 あれは……、[ アレクセイの手を握りしめ囁こうとする掠れ声は、 だがしかし、アリョール>>190の声と視線によって遮られる。]