─ 集会場外 ─
そいつぁまた豪快な。
だがあの人には約束を守ってもらってたからよ。
[ミハエルの父が公言することを聞いて>>259、大袈裟に肩を竦めた。
だからこそ、自分も約束を貫きたかったのだ]
ま、明かしちまったものは仕方が無い。
ミハエルが望んだからってことで勘弁してもら……あ?
[言いかけた言葉は呼び方についての問いかけにより途切れた。
しばし動きが止まり、沈黙が流れる。
その間に考えたのは、今まで知らなかった者に何と言われるか、知っていて口止めした者に何と言われるか。
考える時間は然程長くはなかった]
あー……まぁ、好きにすりゃ良いさ。
[聞きとがめられたらその時はその時だと、案外容易に割り切って笑う。
嬉しそうにしているのを見て、否と言えるはずが無かった]