―― PCのある部屋 ―― こども…居るんだ。[どことなく視線を感じて、ゆっくりと人影へ向かい合う。はりついた髪が不快に思えてきたから、帽子を取って髪を払って。同じように携帯をみてため息をつく人に、返事は求めないような曖昧さで声を掛けてみた。だって彼女はずっと人陰に隠れていた感じだったから。]