─ →広間経由個室E ─
[その後、共に広間へと戻り、ミハエルは真っ先に誰かを探しに行って。
クレメンスは広間に居る者達に、戻った、と声をかける。
飲み物や食べ物があるようなら、自分の分を取っておいてくれと頼み。
一旦上着を片付けるべく2階の個室へと向かった]
……さってと。
こっちも座して待ってるわけには行かねぇよな。
[上着を個室のゴミ箱に投げ捨てて、それまで上着を握っていた左掌に視線を落とす]
退けるだけじゃ何も先にゃ進まねぇ。
[やらねぇと、そう呟いて、鞄から拾い上げたものをいくつか服の中に仕込んだ。
それはかつて村の外に居た時に使っていた愛用品。
『場』に巻き込まれたあの時にも使った己が相棒達]