[伏したヤドカリをひっくり返して、殻から引き出してしまえば、後はわりとさくさく進む。
関節単位で刃を入れて、べきべきと切り離し。下手な所に刃を入れると欠けてしまうから、そこは慎重に]
オレみたいに一人で歩き回るのは、余計に荷物は限られるからなぁ。
多少見た目アレだったり味が酷くても、食えるもんは食わんとやってらんねぇんだよ。
[解体しつつ、食料現地調達が必要な理由を簡単に説明する]
……っても、これだと、見た目ほど食うとこないけどなぁ。
『……腹のとこしか食えへんし……前ににたよーなののミソでひどいめにおうたよねぇ、にーさん?』
……あー……あったな、そういや。
[黒猫妖精の突っ込みにほんの一瞬とおいめしたりしつつ、一先ず解体を終え]
んで、せっかくだし、食ってみる?
味は保障せんけど。
[冗談半分、投げかけたのは、こんな問いかけ。*]