─二階・(1)の部屋─
[預けた鞄にされた細工>>261には、気づいた様子もなく。
室内に茂るいばらを避けつつ、棚を調べてゆく。
置かれているのは主に研究員たちが使っていたと思われる日用雑貨の類。
幾つかは、耐用年数超過のためなのか表示が読めなくなったり、触れただけで崩れたりもしたが]
……全く使えん、という事もなさそうだな。
にしても、ここまで茂るとは。
どれだけ。
[壁から生じ、棚や品物に絡みつく緑に、思わず口をつくのはこんな言葉。
どれだけ時間がたったのか。
どれだけ生命力が強いのか。
そんな事を考えていたら、食事の事を問われ>>262]