ぐはっ![歩いているだけで、己が身が危険に晒される事も試練だとクレメンスは自己暗示をかけた。 イレーネが振り返ると、地面に伏して頭に葉っぱなんかを乗せているクレメンスの姿。]こんなにも世界は美しい…[目の前の地面に咲いている一輪の花を見つけながら、よく分からない事を呟いた。頭をぶつけたらしい。]……ハッ! そこに居るのかイレーネかい?モノクルが手元にない時には日常茶飯事の事だよ。