[湖畔の邸宅に住まう絵描きの青年。何処か影の過る彼の過去。此方から尋ねる事はないが語られるを厭うことはない]――…キミの絵。誰かが気づいて飾ってくれると良いな。そうしたら、ページがめくれずとも見れるのに。[望みを口にするがそれが叶うかは知れない。頼りなく聞こえるベルナルトの声に少しだけ困ったような笑みを浮かべ彼の金色の髪をあやすように撫でる。望んだから、触れられる。望まずとも触れられたのかもしれないが少なくともイヴァン自身は、ベルナルトに触れられるよう望んでいた]