─館近辺─
はっ……はっ………うわっ!!
[追いつかれないように走ったら、案の定裾引っ掛けて転んだあたい。
その拍子なのかは分んねぇけど、地面に倒れた時には元の格好…じゃねえんだけど。馴染みの格好、ベッティ・オヌリットに戻ってた。]
お、おおおよっしゃぁ!!
[がばと顔を上げたら体も軽い。
よしコレならっ、と思って駆けてこうとしたら、片方の手に印が残ってて、あたいは微妙な顔になった。なんだよコレは消えねーのかよ。
何かアイツの名残ってか、所有物の印みたいに思えたあたいは、見られるのが嫌だったから手のあたりをハンカチで巻いて隠したのさ。おし今度こそパーぺきだな。
それから今来た道を飛んで戻って、あたいはリッキーと合流したのさ。]
おーいリッキー!
[どーんといつかハノスケにした見たくぶつかったら、転んだ時についた土がリッキーにもついたかもしんねぇけどあたいはそんなの気にしなかった。*]