─中庭─[思考に没頭し白の上を彷徨っていた鉄紺が、はたと瞬く。顔を上げ、見遣った視線の先に居たのは、丁度今思考を過ぎって消えて行った中の一人>>264。はたはたと幾度か瞬いた後に、ふ、と苦笑して]……や。頭はもう冷えたの?[紡いだのは彼が談話室を出る際に告げた言葉を引いての皮肉染みたもの。あの時も今も少なからず驚かされた意趣返しだ]もう大丈夫だって言うんならさ、少し手伝ってくれないかな。今度は、本当だから。[真白を踏み締め、そちらへと足を進める。断られるならすぐに諦めるつもりで]