[ニキータの眸は髪に隠れ見えないが半分ほど表情隠すそのありようも常と思っていたからいつものように、ふ、と口許を綻ばせた]先に湖畔の月を探しに行ったのかと思った。[さがして見つけられなければそちらにゆく心算だった。そういうかのように静かな湖畔で語ったように言葉を紡ぐ]