─自宅─
へっくしゅん!
[作業中、急にくしゃみが出た。染色粉のせいかな、なんて考えつつ調合を続ける。食堂で噂されていたなんて知る由もない]
ん、ミハエルどうしたんだ?
[ノックと聞こえた声に視線をそちらに向けた。遠慮気味にしている様子に、構わないよ、と答える]
ああ、あれはまだ抽出してないんだ。
今はちょっと違うのを。
それで、何の用だい?
[作業台の上にはヒカリコケの粉末、赤、黄、緑、青、茶、白の染色粉が並んでいる。それらを使い、色の調合をしていたようだ。切りの良いところまで作業を進めてから、ミハエルに視線を戻して要件を聞く]