― 広間 ―
[懸念した食料は、どうやらなんとかなりそうな気配で、旅人はほっとする。朝食を、という青年の言葉に>>257ぐう、と鳴りそうな腹を押さえた]
じゃあ、私も何か手伝い…あ、オートミールでも作りましょうか?
[暖炉の前のローザが、どうにも具合が悪そうに見えた旅人は、そんな風に申し出た。料理が上手いわけではないが、独身生活が長かっただけに、一応のことは出来るのだ]
朝食が終わったら、一度橋を見て来た方がいいですかねえ?
[相変わらず旅人の口調は暢気だったが、その代わり、考えることは現実的でもある。何よりも、本当に橋が完全に落ちているのか、自分の目で現場は見ておきたいと、思ってもいた**]