[防腐剤を手渡しながら、下で起きた事の話などは聞けたか。わずかに天鵞絨が細められるものの、何か、口にして評する事はなく。小さなため息を落とすのみ]……さて。休んでる者の横でやいやいと騒ぐのもなんだ。俺は、玄関のいばらをもう一度見てから、二階に行ってる。[病状確認の流れと悟ると早口にこう言って。上掛けを一枚借りると早々に退散を試みた]