[装備として魔物を身につけた商人は現在、筋力と敏捷性が向上し、体術技術を体得した状態にある。ましてや怒りのパワーまで出ているために容易に少年の身体を吹き飛ばす]
結果オーライで済んだらええけどなぁ。
そうやなかったらどないしてくれるつもりや!
これで勝ったって承知せぇへんで!!
[再び突っ込み拳─むしろ爪─を叩き込もうとするも、前方に渦巻く炎の壁が現れる。駆ける勢いを殺しきれず、一度炎の壁へと接触。焦げる臭いを立ち上らせた後に後方へと飛び退った]
っつぅ〜。
厄介な炎やんな。
せやったら……ルーディ、《ウェポンフォーム》!
[呼んだのはプチドラゴンの魔物。商人の傍まで飛んで来ると、その身体は龍を象った銃へと変わる]
炎には氷……やんな!
[狙いを定め、射出する氷の属性を含んだ魔導弾。ダダン!と二発、一発目は炎を突破するために、もう一発は少年へと食らわせるために連射した]