―市街地跡・スラム―
その分見返りをって…お話って雰囲気ではないようだねレディー。
[斧を構えるのを見ると空間を掴み、手を引くとその手には身の丈よりも長く重厚な大剣。
明らかに少年の背丈と見た目からは扱えるとは思えないものを片手でもち、同じように背中に背負うように構えてから]
そうだね、ボクがこのまままっすぐ帰るという選択肢もあったのだろうけども…、
そこまで頑なに言われると何かあるんじゃないかって勘ぐりたくもなるね。
推測するに、何かをここに隠しているか、もしくは単に気に入られていないか。
前者の場合にはぜひとも一目だけでもとボクの探究心がうずくな。
後者なら……、
まぁ収穫はなかったということで損はしない。
ということで、やらせてもらう方で決まったよ。
[そのまま大剣を背負った位置から両手に持ち替えながら飛び掛る。
持ち替えた大剣は腰の後ろ斜めに地面につくかつかないかの高さ。
距離を詰め飛び掛った勢いのまま、頭の上、背負った斧を持つ手の位置を狙い、大剣を横なぎに払う。
払われた大剣は近寄った距離とあわせて切っ先がちょうど届く距離]