― 回想/宿直室前の出来事>>258 ―[露島が学長を気にしていることには気づかなかった。 不意に大きな声をだされてびくりとし、けれどその声色と諭すような口調に小さく頷きを返した。 露島の言うことはもっともだとも思えたから]そう、だね……探さなきゃ……[でも、誰を疑えばいいのか。 それすらもまよう素振りの桜子は、そんな話から逃れるように一之瀬に言葉を返す>>176ことで、露島から視線をそらした]―回想・了―