はっはぁ!
俺が扱うのは友好じゃなく支配なんでな!
[楽しげに口端が歪む。相手に風の刃が届いたこともその表情の起因となっていたことだろう。
けれどその笑みも投げられたカードに眉を顰めるものへと変ずる]
やってくれるじゃねぇか。
おいアマンダ! てめぇの身はてめぇで護れよ!
[事実上護りません宣言。後ろも見ずに言い放つと、鞭を手元へと戻す]
炎よ! 灼熱の力を我が手に!
[左手に力を集め、鞭の柄から先に掛けて左手の中で滑らせる。
鞭に煌々と紅き焔が宿った]
ぅおりゃあ!!
[焔を宿した鞭を大振りに上下左右へと振り回し、迫る氷嵐の一部を溶かす。
己が抜けるための大きな塊だけを溶かすと、細かく残る氷塵が頬や腕に紅い線を引くのもそのままに前方へと踏み込み、焔を宿した鞭をライヒアルトへと振るった]