― 回想/1F廊下>>259 ―謙遜は日本人の美徳でもあるけれど――…何だかボクの言葉を信じて貰えてないみたいで寂しいな。[桜子の否定に僅かばかり肩を落して呟く。無論、佑一郎は日本生まれの日本育ちではあるけれど同じ髪色の母親から異国の血と気質を受け継いでいてそれが目の前の大人しい彼女を困らせる事にもなっていた。残念ながら当人はそれを全く理解できてはいないのだが]うん、ありがとう。桜子さんも響も気をつけてね。[ひら、と手を振って同じ言葉を返した]