……ほんとは、人、近づけすぎると、危ねぇんだよ。
[掠れた呟きと共に、右の手首を掴む。
巻きついた漆黒が、ゆら、と尾を揺らした]
(……今んとこ、大人しくしてるけど。
いつ暴れるかわかりゃしねぇからな、この性悪……)
[そんな事を考えながら、紡がれる言葉を聞いて]
……わかった。
なるべく、気はつけてみる。
[実際、最後の一撃も制御には覚束ないところがあり。
ナターリエの援護が的確だったからこそ、どうにかなった部分も大きく。
とはいえ、すぐにそうできるか、の断言はできなくて、ぼかした返事を返した]