―宿―
[結社の話はとりあえず、頭から追い出した。考えても意味のないことだ。]
本当にこんな時に言い出されてもって気はするけど… 他にすることがあるわけでもないから…。
調べはついたんだ?
ちょっと見せてもらってもいいかな。
[身を乗り出して本を覗き込む。]
ちょっと薬効が微妙かなって思ったんだけど… これによればそうでもないのか…。
ハーブティーってより薬湯に近いかな。そのまま飲むのは厳しそうか…。
[とすれば味を調える必然性もあるかなと頭の中で呟く。
薬湯の中には本当に魂が抜けるくらい不味いものが実在するのだ。]