[驚く間にも話は続く。>>192>>193削る、処断、その言葉の意味は、過去に読んだ御伽噺から拾い上げれば容易に理解できた]そん、な。[掠れた声は恐らく、団長の元まで届きはしなかっただろう。視線は一度、比較的親しい者たちへと向き、次に苦手な男へも向き。宿を立ち去る背を負うことはせずに、唇を噛みしめた]