……くっ。[首にかかる手。それを避けなかったのは、半ばわざと。手首を捕えようとする手は、舞い上がったラウルが牽制し、そちらの自由は確保する]こんの……バカっ……。[闇色に染まった翼。重苦しい気配に、息苦しさと息苦しさが重なる]人の……人の気も、知らないでっ![言ってない、との突っ込みは、多分素通りさせつつ。片手は首にかかる手を掴みつつ、自由な手で試みるのは頬に向けた全力の平手打ち]