[口に楊枝を咥えながら、レナーテが大股で町を闊歩している]う〜い。食った食った。あの兄さんの言ってたとおり、メシはうまいし、メシは多いし、メシは安いし、最高だったな。[メシの感想だけか]にしても、あの親父はほんっとうに神出鬼没だな。いつの間に、先回りしていたんだか。[あれから、その宿屋へと向かうと、どうやら父親がちゃんと二人分の宿を手配していたようで、名前を言うだけで、すんなりと入ることが出来た。変人であり、得体の知れない人物でもあるのが、彼女の父親という存在だ]