[ライヒアルトが龍を使わないようにしていることなぞ気にすることもなく。
ナチュラルハイ状態で鞭を繰り、漆黒の刃を捕らえる。
そのまま漆黒の刃を伝い雷撃を叩きこもうとしたのだが]
っ! ちっ、小賢しい真似を!
[刃は宙へ舞い、ライヒアルトは後方へと下がっていた。
叩きこんだ雷撃は宙に舞った刃のみに伝い、そのまま空中へと散ずる。
鞭を手元に戻した時には、牽制として撃たれた水球がこちらへと迫っていた]
やけっぱちの一発か?
んなもん痛くも痒くも……!?
[いくつかの水球を鞭で叩き落とし、数発脚や腕に食らうも倒れはせず。
けれど身体を襲った倦怠感に驚きの表情を浮かべた]
…舐めた真似してんじゃねぇ!!
[ライヒアルトが仕向けたのだと気付くと、ブチ切れたように叫び声を上げ。
左手に魔力を集め、紅く燃え上がらせる]