[ゲルダが感じたように、ゼルもまた体の異変に気づいた]
(スロウムーブ!? 追風の効果が打ち消されたか!)
[即座に再度追風を使おうとするが、そこにウンディーネの触手のような水の鞭が彼を襲う。おかげで追風に必要な集中を練れず、じわじわと壁際まで押し込められていく]
このままじゃ……せめてこれくらいの支援は……。
[そうして口にしたのは破壊力向上であった]
Vento Impedimento che veglia funebre di persona
〔風よ、かの者を目覚めさせよ〕
Un foehn Sulla terra!
〔風炎一体!〕
[風の精霊が走り、炎を更に猛らせてゲルダの攻撃力を上げた]