くっそ、上着ミリィに貸しちまったしな…。
ベル、いっちょ……。
『アタシ疲れちゃったわぁ。ま、頑張って?』
おま、酷くねぇ!?
[即時発動の呪を付与した上着が手元になく、小さく舌打ち。灰銀にブレスを吐いてもらおうと思ったが、あっさりと拒否された]
「ライヒー!!」「てっめぇ!!」「ライヒアルト君!!」
だーもう!!
-開け次元の門
-我が盟友を介しその扉を開け!
[詰め寄って来る連中がうざったくなり、呪を紡ぎながらダンッと足を踏み鳴らした。直後、足元には次元の扉が開き、ライヒアルトはその中へと滑り落ちて行く。扉は直ぐに閉じられ、他の連中が追うことは叶わず。ライヒアルトを見失う結果となった]