ったく……終わったと思ったら何だあれ。
賭けは俺のせいじゃねーだろが。
[次元の扉を通ったライヒアルトが現れたのは、中庭に並ぶ一番端の出店の横。囲まれていた場所からは目と鼻の先だったりもする。魔力が足りず、離れた場所までは飛べなかったようだ]
まさかここまでとは思わなかった…。
『諦めなさい。
賭けのこととかはともかく、それ以外のはしばらく続くわよ』
[灰銀からの無情な言葉。疲れたように(実際魔力も尽きてるし、詰め寄られたりで疲れ切っている)傍の樹に凭れて座り込んだ]
…しばらく静かなところで休みたい。
『……休めると良いわねぇ』
[溜息は二つ。虚空へと消えて行った]