[少しばかり呆然としてしまったが、慌てて詠唱を再開する]…その身は鉛の如く。―― Slow.[水精の気配に気を取られたか。俊敏を性とする風の動きが魔力に引きこまれて大きく鈍った]これはまた。[魔法を発動させると改めてブリギッテの前に浮かぶ弓を見た。唇は弧を描き、菫色も輝いている]