― 演劇部部室 ―
[優しく接してくれた一之瀬が狼だとは思っていない、おもいたくない。
そんな気持ちで呟いた言葉に彼女はどんな返事をしただろう。
力のない笑みを返して、部室の中へと入る一之瀬に続く]
――えと、お菓子とかのある場所教えてもらえたら、私が探しておきますから、先輩はその間に着替えてください。
[そういって衣装があるのだろうほうへと一之瀬を促し。
どのへんにあるのかだけを教えてもらって部室においてあるお菓子を探す。
高校生がおいておくおやつだから、ポテトチップスや日持ちしそうなクッキーなどだった。
冬ということもあってチョコレートもおいてあったし、飴もあった。
少ないけれど、ないよりましなお菓子を集め終わったときに一之瀬が着替えて戻ってくる]