―回想/広間(>>261、>>273の合間に)―[ ヴィクトールは緩く頭を振る。] 僕はこの村が好きなんだ。[ 香と喚び聲によって、 今は"喰べたいほどに"という欲望もあるが、 この土地を離れて生きる術を知らない。 道先案内人がいない中では更に。] さよなら なんて。[ ここで終わるのではなく 先を探すために、何が見つけられるかなんて。 示せと言った割には予期しない言葉に蹌踉めいたが、 今は行けと言われれば、距離は開き、向かったろうか。*]