良いも何もクレムは最初から俺の患者だ。
ポラリスこそ、後は頼む。
[クレムの腕を肩に回してから背負う形に担ぎ上げ、ポラリスと反対に踵を返して森を出る。
数刻前まで空気の沈んでいた村中のあちこちから聞こえる安堵の声と、何より背負う青年の家の中から出迎える声が、眠り込んでしまったもの達の目覚めを教えてくれて]
クレムはまだ少し眠ったままかもしれんが、心配は要らん。
目が覚めたら、ゆっくり話す時間でも取ってやると良い。
[クレムを心配するテレーズにそう言うと、他にも眠っていた者の様子を見て回るからとその場を離れ。
村中を回っているところで、アルカにアルビーネのことを伝えられた**]