─ 宿 ─
[しばらくその場で、交わされるやり取りを聞き。
自衛団からの通達>>#0には、ただ、やっぱりか、とだけ呟いた]
……強行手段に出られなかっただけ、マシというべきか。
[とはいえ、指針とするべきものが絶対的に少ないのもまた、事実で。
どうしたものか、と思案していると、声をかけられた>>284]
ん、ああ、はいはい。
んじゃ、上まで取りにいきましょか。
[のんびりとした口調は崩さず、こう言って、二階の部屋へと上がる]
あ、結構重いから、気をつけてねー?
[渡しながら、一応こんな注意を投げかけて。
ふらついて見える後姿を、だいじょーぶかなー、と思いながら見送った]