[赤い瞳がこちらの左肩を見て、か細い声が何かを言ってくる。 呆気にとられて見ていれば、赤が示すのは転がったままの左腕] ……お前……[自分でも顔が険しくなるのが解る] ……敵を倒すのが殺すことではないという、 お前の主張はとりあえず置いておこう。 だとしても、俺はお前の「敵」だろう。 殺さないとしても、治す必要は無いはずだ。 いらぬ無茶をして敵の前で動けなくなったり…… こんななりでも、今のお前ならどうにでもできるぞ。 なぜそこまでする必要がある?[半眼を向ける*]