っ………。
[振り払われれば少し後ろによろめいて。掴まれた髪の部分を押さえてなだめた。
一瞬全部吐き出したせいか、ちょっとすっきりしていた。]
あー…はぁ…。
[道理云々いう同僚に、伝わってないなぁと思ったので。]
悪いなんて言ってないわよ。願う事は自由だもの。
でも……ああうん、もういいや。
何言ったって、私の言葉なんて聞かないでしょうし。
[だが黒い願いは自分も汚して。渇望している物を本当に手の届かない所へとやってしまう。
とはいえそんな事言った所で、聞かないだろうなぁと息を吐きながら思っていた。]
…どうしてそんなにひねたのかしら。
[自分も、主に出会わなければこうなっていたのかなと思うと、主の有難味をめて思い知りながら。
取り戻した何時もの調子で同僚を見ていた。]