[ビーチェが涙を浮かべるのを 視界に入れなかったのは
きっと、この混乱を納めると言う方向に置いて
ラッキーだったのだろう。
ぱたぱたと 手が床を探すのはエーリッヒの温もり。
何時ものもふもふを腕の中に納めれば随分落ちつきを取り戻し
深呼吸をした後 身体を起こし。
エーリッヒに ありがとな、と頭を撫でて]
ええと…その、すまんっ!!
[厨房の入り口近くまで移動し食堂にも居る人達に向け
深々と 踵の痕のついた頭を下げた]
混乱を起こしてすまない。
反省してくる。
[言って 脱兎のごとく駆け 館から飛び出した*]