―回想・宿直室―
[すまん、の声>>282に体がぴくりと反応する。学長が自分に謝るなんて想像したこともなかった。]
あ……。
……。
[言ってはいけないことを言ったのかもしれない。
担任教師には腫れ物に触るように接せられて、それもまたひきこもりの要因に知らず知らずになっていたのだが、学長の態度は他の教師らのそれと違った。
だから大声でどなられても、学長には懐いていたのだ。
「でもでも」そんな言葉がぐるぐるまわって、自分の発言を撤回する気になれない。
……アズマは、もう学長に言葉を投げることをしなかった。]
―回想・了―