っっ痛ぁーっ![貫く勢いは殺したものの両手が凍てついてゆく。骨の芯まで走るよな痛みを感じ、身も蓋も無い悲鳴が上がる。涙目になりながら、それでも視線はしっかりと相手に向けた。胸元へと引き寄せられた両腕に炎が捲きつく]やってくれるじゃ、ないかっ。でもまだまだっ![声を張り上げ気合を入れる。直後に深く吸い息を吸い込んで]炎の民よ来たれ。その吐息を波濤と成して駆け抜けろ![両腕を大きく左右に広げ、叫ぶ。その間に生まれたのは、紫に近い色をした炎]