[続けざまに、ぱんぱんと破裂音が響き、後に残るは形状維持もままならないシルフの姿。]
[今の現象。これはいわゆる水蒸気爆発の応用である。
霧状の水分が高温の媒体によって一気に膨張することで、周りの空気を押しのけることで衝撃波を発生させると言うもの。
ちなみに高温触媒は圧縮空気。]
[もちろん、彼女が原理を理解しているわけでなく、『やってみたら出来た』程度の認識度。
かつ、発動に時間が掛かる&威力に容赦が出来ないため、対人実戦ではとっても使い勝手が悪いのである。]
ふう、おわったよー。
[そう言ってにっこりとカルメンに笑いかける。
先程の所業の後だけにちょっと怖い。]